2024年 03月 17日
前にも「気に入った店」として書いたことがあるけど、スクンビットのsoi24入口カドッコの ジャルニーという店は今や完全に「バンコクにおけるいわんや御用達レストラン」になった。 今回、スパンブリーからバンコクに戻った翌日にホテルを移動したんだけど、その移動理由の 中に「こっちのホテルの方がジャルニーに行きやすい」というのがあったのは確かだ。 バンコクの安レストランは冷房のない間口オープンの店がほとんどで、ここもそうなんだけど 場所が便利で茶色い木造の天井の店内はいかにも歴史ありそう。いつ行っても混んでるこの店で 一人ビール飲みつつメシ食うことがオレにとっては「ああオレ、またバンコク来たんだ」という 一種の確認行為みたいになってる。 この店の特徴の一つはメニューが多い。いや、メニューの品数自体は普通のレストランと似たり よったりなんだろうけど、1ページ1品、料理写真付きで紹介してるからメニューがブ厚い。 初めての客だと選ぶのにすごく時間がかかる(下写真、水色カバーの本がメニュー)。 めくる必要もないくらいで、「ビール+カオマンガイ+何か1品」って注文することが多い。 ジャルニーはビアリオ大瓶1本が100バーツ。他の似たような店だと110とか120バーツするのに。 他店より安いというのも素晴らしい。 カオマンガイも50バーツで安いし美味しい。しかしこれだけじゃ足りないと思って挽肉入り カイジャオ(タイ風オムレツ)とか炒め物とか食う。ビール大瓶と一緒だともうお腹パンパン。 それで220バーツ、バンコク中心部価格としては安いと思う。 ビールだ。ゆでたまご付きカオカームウ食えば「もう一品」はいらない。やや軽めの夕食には これで十分なの。年寄りには(笑)。 この辺はもうわかってるからいちいちメニュー探さなくてもタイ語で注文できる。しかし一度 失敗した。あるだろうと思ってカオパッガイ(チキンチャーハン)を口頭注文したらいくら 待っても来ない。「カオパッガイは?」って催促したらカオマンガイが出てきた。タイ語の 発音が悪いことを忘れて調子にのるとこういうことになる(笑)。 ここはビールにもBIGとSMALLとあるんだよね。SMALLだと缶で50バーツ。ホテルの冷蔵庫に 缶ビール在庫がたっぷりあるからメシの時は軽く飲んどくか、なんて時にまことに重宝。 ビールっていうと大瓶しかない店もけっこうあるのだ。 この店ではビールを注文すると(それが大でも小でも)ジョッキに氷を入れて持ってくる。 最初のうちは「マイアオ ナムケン(氷いらない)」って言ってたけど言い忘れることも多くて 今じゃ「この店で飲むビールはこうだよな」って感じでビールのロックを受容してる。 食い終わる頃には瓶やジョッキの結露でテーブルが濡れるが(笑)。 そこらじゅうのホテルから外国人観光客が食いにきて座れないこともあるから少し早めか、 少し遅めに行った方がいい。 帰国で空港に向かう前も夕方ここで最後のバンコクメシを食った。半分カイマンガイで、 半分は鶏をあげたガイトートのミックス。ビール小と合わせても110バーツだ。空港で メシと缶ビール頼めばこの4〜5倍は取られる。貧乏旅行者の味方ジャルニー。 またバンコク行くことがあれば、絶対またお世話になるよ、ジャルニーには。 今後ともよろしくお願いします。 #
by tohoiwanya2
| 2024-03-17 21:25
| 2024.02 タイ旅行
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2024年 03月 15日
いわんやが海外に行くと必ず出てくる海外床屋ネタ。 これも2月14日、スパンブリー移動前のバンコクでの話だ。 ご存知の方もいるだろうけど、海外ではバリカンの短さの程度を番号で言うんだよね。 一番短いのが「0」、次に短いのが「1」・・っていう順序で数字が減るほど短く刈られる。 これはバリカンにつけるアタッチメントの番号みたいなのだ。タイ含め東南アジアは大体 そうだったし、英国もそうじゃなかったかな?行きつけの府中の床屋さんの話によると 米国もそうらしい。バリカン番号制。 今回入った床屋はsoi23の奥にある店。ここは2022年、NP赴任のバンコク研修中に 真っ先に髪を切りに来たトコで安そうな床屋が何軒かあった。同じ店に行くとあの時の おばさんがいるかも(下の写真はその時のおばさん)。 たぶん同じ店だと思うけど、刈ってくれたのは2年前とは違う茶髪のお姉さんだった。 このお姉さん、アグレッシブというか積極的というか「バリバリ短くする」ことに前向きで 最初にオレがバリカン番号制にのっとって「後ろと左右はゼロで、上の方は・・」 「2」って言おうと思ったんだよ?だがオレがそう言う前にお姉さんの方が「1」と 決めつけてきた。まぁ暑いし、短かきゃそれでもいいやと思って彼女に従った(笑)。 スパンブリーでは何度も髪刈ったけどやっぱ「0と2」で注文してたはずで、「0と1」は 初めてじゃないかなぁ?しかし何度も言うが暑いし、短くなるなら抵抗しないのだ。 アグレッシブ姉さんに電動バリカンでバリバリ刈られて坊主のようになった(笑)。 このままスパンブリーに移動するから洗髪もしてもらって、最後にカミソリでキワ剃り。 タイの床屋では必ずやるけど日本と違って長いカミソリを使わず、安全カミソリの 新しい刃を取り出して剃る。ただしホルダーはT字型ではなく長いやつ。 実はいわんやは首の下、背中の上のところにちょっと毛が生えた箇所がある。男性の場合、 背中のどこかの毛が一部濃いとかって時々あるけど、オレの場合背中の上なのだ。位置的には タテガミと言っていい。でもこれまでこのタテガミを問題にした床屋は地球上にない。 首の後ろを剃るんでTシャツをグッと引き下げた時、アグレッシブ姉さんタテガミに気づいた。 その発見は彼女の積極チョキチョキ志向を刺激したようで、タイ語で何かボソッとひとりごと 言って数秒ほど毛をつまんで考えてたけど、やにわにタテガミも剃ってしまった。ひゃー。 オレのタテガミを剃った床屋も地球上で初めてだぜ。 値段はカット、洗髪、タテガミ剃り含めて300バーツ。バンコクなら普通だろう。 おかげで上の写真のように超短い坊主刈りにしていただいて、ほとんど出家者(笑)。 まことにサッパリ涼しくていい感じだ。これからタイでは「0と1」でいこうかな。 茶髪のアグレッシブ床屋姉さん、どうもありがとうね。 #
by tohoiwanya2
| 2024-03-15 21:50
| 2024.02 タイ旅行
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2024年 03月 13日
日本は明日ホワイトデーですが、紳士諸兄、お返しの準備はよろしいですか? いわんやは2月14日にはバンコクにいたから、当然チョコなんて誰からももらってない。 務めを引退してからはトホ妻からチョコもらうくらいだったけど、それすらなかったから 今年は例年にましてホワイトデーなんて他人事。本日は1ヶ月前、バンコクで迎えた バレンタインデーの様子でも書こう。 大人は男が女に赤いバラを送る。タイでは義理バラってのはなく基本マジバラみたいで、夫が妻に バラ送ったりもするらしい、なんて話も書いた。 去年はその日にスパンブリーにいたけど、今年はバンコク。大都会ならさぞや赤バラが飛び交って 大変なことになってるか?なんて全然思ってなかった。その日がバレンタインデーってことを オレはすっかり忘れてたの(笑)。何しろ前日日本を発ったばかりでその日はスパンブリーに移動 する日。その前に床屋にも行きたかったし、いろいろと忙しかったんです。 しかしBTSの駅にいたバラ売りを見たらさすがに思い出した。ああ、今日バレンタインデーか。 やっぱりこうして。ちゃんとバレンタインデーに赤バラ行商人が出現して需要に応えるだなぁ。 クズカゴみたいなカゴに入れて売ってるが(笑)。 アソークの駅の下にも、もう少し立派?な露店が出てた。赤バラは高いし、こうやって1本だけで あげるスタイルが多いみたいだね。去年のバレンタインデーは学校前にハートのシール屋が出た 程度で、生徒間でやりとりされる花は造花だった。まぁ中高生だもんね。だが平均所得がタイで 一番高いバンコクだと1本売りとはいえちゃんと「本バラ特需」が形成されるようだ。 しかしその赤バラ屋に男たちが群がってる様子はない。上の写真でバラを選んでたのは女性だし。 まぁ女性が男性にバラ送ってもいいんだろうけど、バンコク野郎どもは「バラ買わないと彼女に 嫌われる・・」みたいなプレッシャーはあんまりないのかもしれない。 スパンブリーに行くにはアソークからBTSに乗ってモーチットで降り、さらにタクシーに乗り換えて ロトゥー乗り場に行かねばならない。行きは面倒くさい。そのBTSでちょっと興味深いものを見た。 近くに座った男性が赤バラ1本どころか、ゴッソリ買って立派な花束にしてる。高かったろう。 だが、この男性は明らかにタイ人ではない。ファラン(欧米人)だ。ふぅーむ・・・。 ここからいろんな推理・推測が可能だ。 彼はこれから女性に会いに行く。相手はタイ人女性に違いない。ステディな恋人ではなく、 たぶんガールフレンド程度じゃないか? タイのバレンタインデーの風習を事前に学習した彼はフンパツして赤バラを花束にして彼女を ガッツリ感激させ、ガールフレンド程度の仲からイッキに恋仲への突入を狙っているのでは? ・・なんて考えました(笑)。 赤バラを送るというタイ的な習慣が、実はタイ人より欧米人にとって受け入れやすい習慣なのだ という考え方もあり得るよな。彼らは東南アジア人より花を送り慣れているはずだからね。 しかし妄想もここまで。モーチットの駅に着いたらタクシー乗ってロトゥー乗り場行って・・ いろいろ忙しかったんだってばこの日は。もちろん赤バラの花束持った彼のその後の首尾が どうなったかも、知るわけありません(笑)。 #
by tohoiwanya2
| 2024-03-13 22:08
| 2024.02 タイ旅行
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2024年 03月 11日
トレインストリート観光利権に屈し、「客ひとりゲットぉ」って感じのおバサンに案内されて 線路沿いの喫茶店に来たワタス。うわっ、もう店の最前列席は欧米人観光客によってズラリ占領されておるではないか。列車通過予定時刻まであと20分くらいあるのに。 と言ったってオレだって後ろの席にずっと座ってなんかいないさ。 一番安いアイスレモンティー(4万ドン)を注文してしばらくはおとなしくしてたが、列車通過予定 5分前くらいになったらカメラを持って店の反対側の線路ギワにポジションを確保した。 その頃になるとトレインストリート全体が何かザワザワしだした。それぞれ見やすそうな ポジションでカメラの準備だ。この時間になってもなお各店のオバさんたちが次々と客を ゲットしては自分の店に案内してくるんだからすごい。ハノイのトレインストリートは 今やタイのメークロン市場並みの「東南アジア鉄道びっくりスポット」なんだな。 せっかく店と反対側の線路ギワの位置を確保したのに、この店のオバさんも「追い込み」で 次々と客をゲットしてくる。店にはもう席がなくて、みんなオレのいるガワの線路横で ジュースとか立ち飲み状態。今や店に座ってる客なんて皆無で全ての観光客がカメラを 持って線路ぎわに立って待ち構えてる。いやー大変な人気だ。 ・・それにしても列車、遅いね・・。 ベトナム統一鉄道ダイヤではひとつ前のロンビエン駅を11:44に出てハノイ駅11:52着という ことになってた。喫茶店に掲げられた通過予定時刻は11:50。うむ、ロンビエン駅から6分で ここを通過するということだな。 でももう12時だぜ。腹減ってきたし、サッサと撮ってサッサと何か食いに行きたいんですが・・ 線路と道路の踏切のトコを見ると遮断されてるのは線路で道路はバイクが行き交ってる。まだ 列車通過までは少し時間があるってことだ。 さらに待つこと・・7〜8分くらいだったかな。ようやく道路が遮断された。いよいよ列車通過だ。 線路際にギッシリ陣取る観光客にも緊張感が張りつめる。・・あっ、来た来たッ!! うひーーー。こうやってズームで撮るとやっぱ迫力あるー。 クソ狭い長屋を踏みつぶしながら巨大機械がゴリゴリ入ってきたみたい。 ・・・写真はここまで(笑)。 すぐ動画に切り替えたんだけどレンズがズームになってたからいきなり機関車のどアップ。 アッと思ってるとすぐ先頭が通り過ぎて、あとは目の前を通り過ぎる列車側面だけ。 列車通過寸前に写真と動画を切り替えようとしたのが失敗だったな。ヨソで見つけたこんな 拝借写真でその迫力と人ゴミぶりを想像してほしい。 メークロン市場は数両編成のディーゼル列車だったけど、ハノイのトレインストリートには 巨大機関車に牽引された長大な客車が通る。確かに通過時の迫力はすごい。それにしても とにかく大変な数の観光客だった。オレは「思い立って来てみた」わけだけど、最初から これ目的で時間を調べてくる連中がたーくさんいるってことだ。すげぇ人気。 列車が通り過ぎるとまたあたりからは緊張感が全くなくなり(笑)、観光客たちは ダラダラとそこらへんに散らばっていく。しかし次の列車が通る頃にはまた線路両側の 喫茶店は観光客でギッシリ埋まるんだろう。それが平日は5回。 1日に5回必ず満員になるトレインストリートの喫茶店。いい商売だよなー。 ここに観光利権が発生するのもある意味当然の成り行きって感じか・・・。 #
by tohoiwanya2
| 2024-03-11 21:31
| 2023.08 ベト・タイ旅行
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2024年 03月 09日
一つ重要なハノイネタが残ってた。それは線路長屋、トレイン・ストリートのことだ。 詳しくは旧ブログのこの記事を参照してほしい。 ハノイ駅から北、ロンビエン駅方面に伸びたベトナム統一鉄道の線路はアッという間にたった1本の単線となり、その両側はすごい密度で民家がひしめく。でも他の国に時々ある 「線路沿いのスラム街」ってほどはヒドくなくて、「線路長屋」と呼びたいのだ。 懐かしいなぁ・・10年前にここを初めて訪れた時はホント嬉しくなっちゃって、嬉々として 写真を撮りまくったもんだが、今も感じは変わってないなぁ・・と思った。 だがそれは間違いだった。今やこの線路長屋はハノイでも屈指の観光スポットとなり、 GoogleMapにもトレイン・ストリートなんて名称で載ってるほど有名。ここを訪れる 観光客はすごく多くて、ついにある種の観光利権が発生したようなのだ。 到着初日に線路長屋をブラブラ歩いてたらオバさんが「coffee?coffee?」って言ってきた。 どうやら線路に面した家が喫茶店になってるようで、そういう「線路喫茶」がこの一角に ズラッと軒を連ねてるみたいなんだよね。へぇ~・・ま、別に今はコーヒーはいいよ。 というわけでその日は引き返したから“実態”には全然気づかなかった。 この4日後。ニンビンからハノイに戻ったいわんやは「そうだ、あの線路長屋を列車が 通過するのを見よう」と思ってベトナム統一鉄道のダイヤを調べ、頃合いを見計らって 再度線路長屋に行ってみた。 するとまたオバちゃんが「coffee?coffee?」と寄ってくる。いやコーヒーなんていいの。 単に線路ギワで写真撮りたいだけなんだから。と思って遮断器?を超えて入ろうとすると 今度は踏切の番人?オジサンがオレに入っちゃイカンって顔して何か叫ぶ。 え?何でよ?だってホラ、他の観光客は線路に入ってるじゃん。何でオレは入っちゃ いけないの?と思ってコーヒーおばさんを見ると「ほらねー?」って顔してニッコリ。 がぁーーん!そ、そういうことだったのか! こっから先に入るにはトレインストリートの喫茶店でコーヒー飲むことが「入場条件」なのか! ただ歩いて入るのはダメ。喫茶店の客だけ入れる。こっから先はそういう利権地帯なんだよ。 あの踏切番人?オジサンがオレを止めたってことは、あのオジサンもまたトレインストリート 観光利権で潤ってるガワの人間に違いない。 なーるほどねぇ。さすが商魂たくましいベトナム人。この辺は線路と両側の民家が近くて、 写真撮りたくなる場所だから結局みんな入るんだな。そうかい、わかったよ。「じゃオレも コーヒー飲む」って言うとオバさんは嬉々としてオレを店に案内するし、さっきオレを止めた 番人オジサンは当然何も言わない。飲み物代がいわば入場料。線路に面して喫茶店が軒を連ねる この辺はトレインストリート観光利権にガッチリ守られてるわけかい。
とにかくですね、ここは今やこんな観光利権が発生するほどの、ハノイでも屈指の超人気観光地に なっちまってるみたいなんですよ。たまげたね全く・・。というわけで、次回記事ではいよいよ ここで通過列車を見た時の顛末をご紹介しようと思うのである。 #
by tohoiwanya2
| 2024-03-09 21:45
| 2023.08 ベト・タイ旅行
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