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2022年 04月 13日

出雲大社グルリ紀行①

とりあえず拝殿で参拝したあとは出雲大社をグルリと周ってみる。
オオクニヌシを祀った中央の拝殿以外にも出雲大社の周りにはいろいろあって、その中の
ある場所に行ってぜひやりたいことがあったのだ。
 出雲大社グルリ紀行①_c0393255_00105178.jpg
 
「いろいろある」ものとしてはたとえばこんなの。その名も十九社。
ご存知のように日本では昔10月を神無月と言ったけど出雲だけは「神在月(かみありづき)」。
つまり日本中の神サマが出雲大社に集まって男女の縁結びをした(ってことに落語ではなってる)。
この十九社っていうのはその間、神サマたちが泊まる宿泊所なんだって。へぇ~~・・・
十九社は東と西にあって、これは東十九社。
 出雲大社グルリ紀行①_c0393255_00075269.jpg
 
実はこの日、つまり我々が出雲大社に行った日は2021年の11月17日。これは旧暦的にいうと
ちょうど出雲における神在月がスタートして数日経ったくらいのタイミングだったんだよね。
ってことはこの十九社ホテルにも全国から神サマたちが集まってきっと満室だったはずだ。

釜社(かまのやしろ)っていうのもある。字でわかるようにこれは食い物の神さまを祀ってる。
これは重要だ。祀られてるのは保食神(ウケモチノカミ)で食い物全般の神サマである・・って
ちょっと待て。食い物の神サマといえばスサノヲの記事に時に書いた、口や尻から食い物出して
「汚ねぇ!」ってスサノヲに殺された神サマじゃないの?
 出雲大社グルリ紀行①_c0393255_00081871.jpg
 
古事記によればスサノヲに殺された食物神の名前はオオゲツヒメ。一方日本書紀の方だと
食物神はウケモチって名前で殺したのはツクヨミ。全然違う。殺人事件の捜査資料で
犯人と被害者の名前が両方違ってれば大問題だが神話だからしゃあない(笑)。

この辺に来るとちょうど本殿を右側から眺める形になる。
出雲大社っていうとよく使われる写真、屋根の上の大きなバッテンがよく見えるアングルだ。
 出雲大社グルリ紀行①_c0393255_00083012.jpg
 
そしてずーっと歩いて本殿のほぼ真裏。ここに最大のお目当て素鵞社(そがのやしろ)がある。
うわーーすごい行列。しかしここでひるんではいかん。並ぶぞ。ここはスサノヲを祀った社。
スサノヲの漢字表記方法っていっぱいあるけど、出雲大社のサイトでは「素戔嗚尊」となってる。
最初の「素」の文字だけは共通してるな。
 出雲大社グルリ紀行①_c0393255_00084597.jpg
 
ここで稲佐の浜からグミの袋に入れて持ってきた砂が大きな意味を持つ。
この素鵞社の裏には一種の・・まぁ言うなれば「神聖な砂」があって、それは持ち帰っていい。
だけど代わりに稲佐の浜からとって来た砂を足す、というシキタリがあるらしいんだよね。

やっと順番が来てお参りして裏に砂を取りに行くと・・うわーーみんなワシワシ砂とってる(笑)。
オレらももらおう。まるで甲子園の土を持ち帰る高校球児のようだ。でもちゃんと稲佐の浜から
“補充用”の砂を持ってきてるもんね。その砂をまいて、代わりにスサノヲの力が宿った?砂を
グミの袋に入れて持ち帰ってきた。
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その砂はどうしたか?
甲子園の土を持ち帰った球児は植木鉢の土にまぜて植物を育てたりすることが多いみたいだけど
ウチも似たようなもので、新居に何か所か作った植え込みの根元にパラパラと撒きました。
何しろ素鵞社の砂、スサノヲの神通力がしみ込んだ?砂ですからね。これで植え込みの植物も
神サマの力で守られるであろう。植物守ってどうすんだって話もあるが(笑)。

 


by tohoiwanya2 | 2022-04-13 00:11 | 2021.11 山陰旅行 | Comments(0)


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