タイ国鉄でタイを旅する外国人の苦悩

タイ鉄道バナシ、つづきます。

タイ国鉄HPに日本からアクセスできず、公式時刻表を確認できず、非公式時刻表を元に

旅程を組むしかなかった今回のタイ鉄道の旅。ホントにその列車がその時刻にあるのか？

という不確実性に直面することもある。

その不確実性が潜んでたのがハジャイ乗り継ぎの時だ。あ、最初におことわりしますが

本日の記事は列車ダイヤに関する話が大半です。「点と線」みたいです（笑）。ご興味の

ない方は読み飛ばしてください。

　

マレー鉄道もタイ国鉄も遅延なくモノゴトが運べば、オレは国境のパダン・ベサール駅

から950列車でハジャイに16:25到着、そこで17:05発の172列車に乗り継ぐ予定だった。

非公式時刻表ではそうなってた。で、172列車でパッタルンまでシュッと全駅通過。

（下の画像はとても見やすい非公式時刻表）。

　　

実際にはマレー鉄道が遅れ、950列車も連動遅延したからハジャイ到着は17:15。従って

17：45発の32列車に乗り継ぐことに。まぁこれくらいなら傷は浅い。ハジャイ駅の切符

売場で「ﾛｯﾄﾌｧｲ　ｻﾑｼｯﾌﾟｿｰﾝ　ﾊﾟｯﾀﾙﾝ（列車、32、ﾊﾟｯﾀﾙﾝ）」とタイ語で言い、下等で

いいから「second class」と、そこは英語で言う。マダラなタイ語能力（笑）。
　　
女性駅員は何やら厳しい顔で電卓を叩き、表示された金額をオレに見せた。741B。
ななひゃくよんじゅういちバーツぅ？！約3,000円。バカ高い。たかだかパッタルンまでで？

駅員がオレに「OK?」と聞くから驚いた顔のままうなづいたけど、こりゃ何かの間違い・・

あっ！・・そうか・・たぶんそういうことか。

32列車って完全な夜行寝台特急で普通座席ないんだな。だから高い。たかだか次の停車駅

までとはいえオレは寝台席をひとつ占領する。東京駅からブルートレインで「熱海まで」って

いうのと同じくらいアホらしい切符の買い方。でもこの際しょうがない。もう1本あとの

46＆38列車も寝台特急のはずで、同じことだ。

　

くそー。17:05発の172列車は快速だから普通座席の2等車・3等車があったはずで、たぶん

741Bの1/10くらいの安さでパッタルンに行けただろう。遅延したマレー鉄道のせいで・・

まぁそれでも宿泊を予定してた町にその日のうちに到着できるんだから、ヨシとすべきか。

・・と思って、その時はマレー鉄道がすべて悪いってことにしてスッパリあきらめた。
日本に帰国後、ハジャイ駅に掲示された時刻表の写真をじっくり見て「ん？」と気がついた。

オレが当初乗る予定だった172列車、発車時刻が16:05になってる・・ンなバカな（写真だと

左がキレて列車番号が72しか写ってない、奥の方の数字も読みづらくて申し訳ない）

　　

ええ？じゃ、あの時もしマレー鉄道が遅延せず、国境からの接続列車も定刻通り走って

16:25にハジャイ駅に着いてたとしても、16:05発の172列車はもう出ちゃってたわけ？

どっちみち乗れなかったの？結局寝台特急32列車に乗るしかなかったの？

さっそく確認・・・しようにもタイ国鉄サイトにはアクセスでけん。しかし172列車は

タイ国鉄の切符予約サイト（説明が長くなるので省略するけど、そういうのもあるの）の

方で確認できるはず、と思って調べる。こちらも異常に速度ノロくて反応も悪いけど

一応接続はできて、見るとやっぱり172列車のハジャイ出発時刻は16:05・・。

　　

とすると、非公式時刻表が間違ってたか、あるいは最近タイ国鉄が172列車のダイヤを

ちょっといじったか・・その辺はもうわからん。でもねぇ、仮に前者であったとしても

非公式時刻表を恨む気は毛頭ない。今回の旅行ではものすごくお世話になってるもん。

しかしマレー鉄道遅延のせいで乗り継げなかった・・って認識は誤りだったことになる。

かくのごとく、タイ国鉄サイトにアクセスできない外国人がタイで鉄道の旅するのは

いろいろ大変。無事帰国したあとに「え？実はそうだったの？」なんて気づいたりする。

あーあ・・・16:05なんて数字を発見せず、ぜんぶマレー鉄道が悪いって思い続けて

いた方が気が楽だったような・・・（笑）。