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2025年 09月 15日
それでは話をタイに戻す。とは言っても本日は純粋な旅行記というよりは、その 予告編とでもいうか・・。 昔、タイ王室にスナンダ・クマリラタナという王妃がいた。この人は若くしてとっても 可哀そうな死に方をした。 ![]() 彼女はラーマ4世の娘。「王様と私」って映画で家庭教師役のデボラ・カーにラーマ4世の ものすごい数の子供が一人ずつ挨拶する場面があるけど、実際ラーマ4世は正室との間に 10人、側室との間に58人(!)の子供がいたそうで、その一人がスナンダだったわけ。 (下の写真がラーマ4世。当然ながら『王様と私』のユル・ブリンナーとは全然違う) ![]() その後スナンダはまだ10代でラーマ5世の妻となった。つまり異母兄と結婚したわけだな。 当時のタイ王室じゃ珍しくないことだったんだと思われる。そして子供も生まれた。 (下がラーマ5世=チュラロンコン王。タイ三大王の一人に数えられるエラい王様) ![]() 悲劇はそのすぐあとにやってきた。生まれた赤ん坊が1歳で、次の子供を身ごもってた スナンダは王室の夏の離宮に船で向かった。ところがその船があろうことか転覆。 1歳のコドモを乳母車に乗せ、自分は身重だ。逃げ遅れたスナンダは船と一緒にブクブク 沈んでいく。もちろんお付きの家来はたくさんいたんだけど、当時のタイには「平民が 王族の身体に触れたら死刑」という王室典範があったんだと。溺れてる人間に触らずに 助けられるわけがない。でも触ったら死刑。結局誰も助けられず見てるだけ。 結局、スナンダはまさに衆人環視の中で1歳の赤ん坊、おなかの胎児と共に19歳で溺死。 何ということか!その場にダンナであるラーマ5世はいなかったらしいけど、妻と子供の 痛ましすぎる死を聞いて深く嘆き悲しみ、「王族の身体に触れたら死刑」なんていう クソすぎる決まりを廃止したらしい(下の画像が生前のスナンダと赤ん坊。ってことは この写真撮ったあとすぐ死んじゃうわけだ。Wikipediaの画像です)。 ![]() 日本でいうと明治維新の頃の話。「昔はそういう時代だったからしょうがない」と 言ってしまえばそれまでだけど、それにしたって可哀そうすぎ。現代的に考えれば サッサと水に飛び込んで王妃や子供を助ければ「妻と子を助けてくれた」ってんで 王様が恩赦してくれて死刑になんてなりっこねぇよ、と思っちゃうけど、それは あくまでもイマ風の考え方ってことになるんだろう。 さて、こんなタイ王室の昔の話を長々と書いたのには理由がある。 スナンダ王妃が船で向かおうとした王室の夏の離宮っていうのはバンパインってところで、 船で行こうとしたってだけあってバンコクとはチャオプラヤ川でつながってる。アユタヤ より少しだけ下流。 ![]() 4月15日、アユタヤを発ったいわんやは、バンコクに戻る途中このバンパイン離宮に 寄り道観光したのだ。前から行きたいなぁと思ってたんだけど、バンコクから日帰りで 行くにはちょっと往復が面倒だった。 だがアユタヤからバンコクに戻る途中だと寄り道しやすいのだ。何しろアユタヤから バンコク方面行き各駅停車に乗ればバンパインは二駅目。10分で着いちゃう(下の写真が バンパイン離宮のワキを流れるチャオプラヤ川。ここに来る途中で溺死したわけ)。 ![]() というわけで次回からバンパイン寄り道観光記事が始まります。実はバンパイン離宮に 行った時、いわんやはスナンダ王妃の悲劇的な死を知らなかったの。帰国後に読んだ本で この話を知り、「えええ?アソコに行く途中に死んじゃったの?!」とびっくりしたので ご紹介したわけでござんす。
by tohoiwanya2
| 2025-09-15 20:52
| 2025.04 タイ旅行
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