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2025年 09月 24日
さて、稼働してるゴンドラに乗ってようやく川の対岸に渡って来られたワタス。 コッチ岸で見学したかった建物。それはワット・ニウェート・タンマプラワットっていう 聞いた次の瞬間には忘れてしまいそうな名前のお寺だ。さっそくその寺に向かおう。 リフトの乗降場所からは近い。 ![]() お、バンパインにはこんな西洋風教会もあるのか。でも目指すのはワット=仏教寺院だから これは違う・・・・いや違わないんです。この教会みたいな建物こそワット・ニウェート・ タンマプラワットに他ならないのでございますよ。 ![]() 知らなきゃ驚く仏教寺院。タイ三大王の一人に数えられるチュラロンコン王が西欧の ゴシック教会的な意匠を取り入れまくって作ったお寺なんですよここは。マイルドな 教会建築オタクであるいわんやとしては、ここは昔っからぜひ見たいトコだったのだ。 さっそく中に入ろう・・ワクワク。 どっひゃーーーーーー!! 多少の予備知識はあったけど、イザ実際に実物を見るとやっぱりどひゃーーー!だ。 ![]() チュラロンコン王=ラーマ5世は子供の頃から英国人の家庭教師について勉強したりして (例の王様と私のアンナね)西洋知識豊富な、開明的な王様だったからゴシック教会の 建築要素を目一杯取り入れてこんなの作っちゃったわけ。たぶんこのステンドグラスが ラーマ5世じゃないか?いやぁ・・珍品すぎるステンドグラスだぜ。 ![]() いやしかしスゴいねこれは。ステンドグラスがハマッた縦長窓はちゃんと尖頭アーチだ。 ロマネスク様式ではなく、キチンとゴシック的建築デザインに沿って作られてる。 ![]() 正面の祭壇もとても仏教寺院には見えない。十字架とキリスト様がいそう。 ![]() しかしそこにいるのはホトケ様なのだ(笑)。しかしこうして金の仏像が置かれてみると これはコレで調和してるよね。水と油って感じの釣り合いの悪さみたいなものはない。 ![]() 側面にいるコレだって、普通のキリスト教会だったらさしずめ背中に羽が生えた天使が 立っていそうな場所だけど、ここではホトケ様(の弟子かな?)。おもしれーー。 これだけゴシック聖堂っぽく作ったこの仏教寺院だが、天井は「本場」とかなり違う。リブ・ヴォールトで支える曲線アーチ型じゃなく直線的な三角屋根。なぜそうなのか? たぶん石造か木造かの違いだ。石でまっすぐの梁は作れないから四角い石を組んでアーチ 型天井にする。橋なんかにもあるよね石造アーチ。 ![]() でも木なら長いまっすぐの梁で天井を支えることができる。梁を曲げてアーチ型の天井を 作る方がずっと難しい。だからこういう三角屋根にしたんだろうな。なるほどー。 ![]() うーん・・ゴシックの大聖堂に比べればごく小規模な「かわいい聖堂」だったけど、この ワット・ニウェート・タンマプラワットは実に興味深くて、見てて飽きない。すでに見た 大型パビリオンは「キレイだね」って写真撮っただけだけど、このゴシック風仏教寺院は やけに長い間ウロウロと見学しちまったいわんやなのでござんす。
by tohoiwanya2
| 2025-09-24 22:09
| 2025.04 タイ旅行
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Comments(4)
にゃんか、変わってますね。建物には西洋文化を取り入れたのか。たしかに、タイのお寺って、絵が現代風なところも多いから、感覚的にそういうのが好まれるのかな。
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うわぁ凄いリアルなチュラロンコン大王(多分)のステンドグラスですね。バンパイン離宮、こんなに広大で、しかもかようなミックスカルチャー?宗教?な寺院まであるとは初めて知りました。行った時は、さらっとメインどころを少し見ただけだったので。
教会然とした祭壇に祀られたブッダが全く違和感なくてスゴい。ここ、もっと注目集めても良さそうなものなのに。(けしからん、て人もいるのかな‥。でも大王様のやった事ですし、文句言えないですね)
>タイのお寺って、絵が現代風なところも多いから
Bきゅうさん: 私の派遣任地にはドラえもんを描いた仏教壁画もあったし・・(笑)。 伝統的なタイ風建築が基本ではあるんでしょうけど、一方でわりと自由度が高いというか、 新しい試みに寛容というか、お遊び的要素に目クジラたてないというか・・。 見る方はいろいろバリエーションがあって面白いスね。
>ミックスカルチャー?宗教?な寺院まであるとは
yukixさん: チョラロンコン王って人はとにかく西欧風意匠をタイに取り入れることに積極的だったようで、 以前に私が行って、中を見られなかったバンコクのワット・ラチャボピットも仏教寺院なのに 内部は欧風調。でも「欧風度」というか、ゴシック的意匠の追求度という点じゃ バンパイン離宮のこの教会・・いや仏教寺院の方がスゴいと思います。何しろタイ三大王の一人だから 何やっても「さすがはチュラロンコン王」って感じで尊敬されるんでしょうな。 |
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