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2025年 09月 26日
ミャンマーもそうだったけど、タイでも「生まれた曜日」というのは非常に重要。 すべてのタイ人は自分が何曜日生まれかを知ってるはずで、星座や血液型みたいに生まれた曜日で性格や相性を論じるわけ、タイでは。 「曜日ごとの色」っていうのもある。タイじゃ女性が「その曜日の色」のブラウス着て 出勤したりするのも珍しくない。タイの中等教育学校ならどこでもやってるギーラーシー =6色対抗体育祭の6色もこの曜日別シンボルカラーが取り入れられてる。 ![]() 何度も東南アジアを旅行したり、短期居住したりしてそういう文化に触れたおかげで いわんやもタイ派遣中は月曜日にマンデイ・カラーの黄色いシャツ着て学校行ったり したよ。もちろん自分が生まれた曜日も知ってる。木曜日生まれなんですアテクシ。 曜日ごとの守護動物とか数字っていうのもあるらしい。木曜日の守護動物はネズミ、 数字は19なんだって。19って素数だ。シブいじゃん。 ことほどさようにタイでは生まれた曜日って重要なわけだけど、さらにスゴいのは 「曜日ごとの仏像」っていうのまであるのだ。曜日ごとにそれぞれお釈迦さまのポーズが 違うんだよ。立像とか、寝釈迦とか。 いわんやは前に「曜日ごとの仏像」の話はネットで読んだことがあって、木曜の仏像が ナンなのかもその時に見た。しかしその記憶はすっかり忘却の彼方。 ところがだ。前回記事で書いたワット・ニウェート・タンマプラワットの入口のトコに こういうのがあったのだ。異なるポーズの小さい仏像が並んでてタイ人が水かけてる。 ![]() ははぁ〜、アユタヤのワット・プラシーサンペットで見たのと同じようにソンクラーンで 仏像に水かけてるんだ。しかもココは自分が生まれた曜日の仏像を選んでかける方式らしい。 となりゃオレも「木曜の仏像」に水かけたい。でも木曜の仏像ってドレだっけ?(笑) ![]() こういう時は地元タイ人に聞くしかない。ちょうど水かけてたおじさんに早速聞いた。 「ワン・パルハット、アンナイ?(もくようび、どれ?)」 これ、と教えてくれたのはお釈迦様が座禅ポーズで座ってる仏像。あーそう言われると 「木曜は一番オーソドックスなポーズだな」と思った記憶がある。よしこれでわかった。 おじさんにお礼言ってさっそく木曜の仏像に水かけちゃうもんね。 ![]() 今やすっかり水鉄砲バカ騒ぎが主流になっちゃったけど、こうやって仏像なんかにソッと 水をかけるのが伝統的なソンクラーンの美しい水かけの姿(のはず)。アユタヤじゃ散々 バカ騒ぎの方をやったわけだけど、ここバンパインで、ソンクラーン本来の宗教的で 穏やかな水かけを、ちゃんと自分の生まれた曜日の仏像に対してできた。何だかすげぇ 達成感があるのはなぜだ?(笑) あとで写真見て気づいたけど、この「曜日別仏像」はちゃんと「曜日カラー」のバラで 飾られてるじゃん。日曜は赤、月曜は黄色、火曜はピンク・・・すごく凝ってる。木曜が ダイダイ色なのは知ってたから落ち着いて探せばおじさんに聞かなくても木曜がドレか推測 できたはず。しかしこの時は暑くて少しボーッとしてたもんで・・(笑)。 ご自分の生まれた曜日の仏像が何か知りたいという方は「タイ 曜日 仏像」とかで 検索すればすぐ出てきます。え?それ以前に自分が何曜日生まれなのかご存知ない? それもネットで簡単に調べられますよー。 #
by tohoiwanya2
| 2025-09-26 21:48
| 2025.04 タイ旅行
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2025年 09月 24日
さて、稼働してるゴンドラに乗ってようやく川の対岸に渡って来られたワタス。 コッチ岸で見学したかった建物。それはワット・ニウェート・タンマプラワットっていう 聞いた次の瞬間には忘れてしまいそうな名前のお寺だ。さっそくその寺に向かおう。 リフトの乗降場所からは近い。 ![]() お、バンパインにはこんな西洋風教会もあるのか。でも目指すのはワット=仏教寺院だから これは違う・・・・いや違わないんです。この教会みたいな建物こそワット・ニウェート・ タンマプラワットに他ならないのでございますよ。 ![]() 知らなきゃ驚く仏教寺院。タイ三大王の一人に数えられるチュラロンコン王が西欧の ゴシック教会的な意匠を取り入れまくって作ったお寺なんですよここは。マイルドな 教会建築オタクであるいわんやとしては、ここは昔っからぜひ見たいトコだったのだ。 さっそく中に入ろう・・ワクワク。 どっひゃーーーーーー!! 多少の予備知識はあったけど、イザ実際に実物を見るとやっぱりどひゃーーー!だ。 ![]() チュラロンコン王=ラーマ5世は子供の頃から英国人の家庭教師について勉強したりして (例の王様と私のアンナね)西洋知識豊富な、開明的な王様だったからゴシック教会の 建築要素を目一杯取り入れてこんなの作っちゃったわけ。たぶんこのステンドグラスが ラーマ5世じゃないか?いやぁ・・珍品すぎるステンドグラスだぜ。 ![]() いやしかしスゴいねこれは。ステンドグラスがハマッた縦長窓はちゃんと尖頭アーチだ。 ロマネスク様式ではなく、キチンとゴシック的建築デザインに沿って作られてる。 ![]() 正面の祭壇もとても仏教寺院には見えない。十字架とキリスト様がいそう。 ![]() しかしそこにいるのはホトケ様なのだ(笑)。しかしこうして金の仏像が置かれてみると これはコレで調和してるよね。水と油って感じの釣り合いの悪さみたいなものはない。 ![]() 側面にいるコレだって、普通のキリスト教会だったらさしずめ背中に羽が生えた天使が 立っていそうな場所だけど、ここではホトケ様(の弟子かな?)。おもしれーー。 これだけゴシック聖堂っぽく作ったこの仏教寺院だが、天井は「本場」とかなり違う。リブ・ヴォールトで支える曲線アーチ型じゃなく直線的な三角屋根。なぜそうなのか? たぶん石造か木造かの違いだ。石でまっすぐの梁は作れないから四角い石を組んでアーチ 型天井にする。橋なんかにもあるよね石造アーチ。 ![]() でも木なら長いまっすぐの梁で天井を支えることができる。梁を曲げてアーチ型の天井を 作る方がずっと難しい。だからこういう三角屋根にしたんだろうな。なるほどー。 ![]() うーん・・ゴシックの大聖堂に比べればごく小規模な「かわいい聖堂」だったけど、この ワット・ニウェート・タンマプラワットは実に興味深くて、見てて飽きない。すでに見た 大型パビリオンは「キレイだね」って写真撮っただけだけど、このゴシック風仏教寺院は やけに長い間ウロウロと見学しちまったいわんやなのでござんす。 #
by tohoiwanya2
| 2025-09-24 22:09
| 2025.04 タイ旅行
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2025年 09月 22日
バンパイン離宮でいわんやが「イチバン見たい」と思っていた建物。ちゃん中に 入れる建物だ。だが川を渡らないと見に行けない。 対岸に行く方法は事前に調査済み。川を渡るリフトというかゴンドラに乗るのだ。 これ乗りたかったんだよ。こういうヘンテコな乗り物に乗るのは大好きなんス。 乗り場は宮殿の入り口近くにあった駐車場の奥ということも事前に調査済みさ。 ああ、これか。よし乗ろう。 このリフト、話によると対岸でお坊さんが機械を回して駆動する素朴なメカニズムらしい。 で、対岸に渡るとお坊さんへのお礼代わりにちょっとしたお金を喜捨する箱があるんだと。 オレがここに乗って待ってるのに気づけば動かしてくれるんだろう。 ![]() しかし全然気づいてくれない。向こう岸を見るとお坊さんが時々歩いてるのは見えるけど、 リフトの装置のトコに行く様子が全然ない。オレの他に向こう岸に渡りたくて乗ってくる 客もまた全然いない。しかし他の観光客はともかくオレはどうしても川を渡りたいのだ。 ひたすら待ってるしかない。![]() 10分・・20分・・と待つけどいっかなゴンドラは動かないし、他に乗り込む客もいない。 困ったなぁ。まだ時刻は昼前だしバンコクに戻る列車は午後何本かあるから帰り道の 心配もないけど、でもゴンドラがこういつまでたっても動かないんじゃなぁ・・。 ![]() 30分たった。相変わらずゴンドラは止まったままで他に乗り込む客もいない。 そんなに利用客の少ない不人気なゴンドラだったの?ここ。あたりはホント静かで 聞こえるのはトリの鳴き声だけ。あれこれ予定のある海外旅行中なのに時間が 止まったようだ。近所に住んでるとおぼしき親子が水辺で遊んでるのをボンヤリ 眺めるしかない。暑い中歩き回ったあとの休憩にはなったけど・・。 ![]() ホトホト待ちくたびれてボンヤリ左の方を眺めてたら・・・あれッ?!いま木の陰にチラッと ゴンドラらしきものが見えなかった?え?え?ってことぁナニ?対岸に渡るゴンドラって実は もう1箇所あるの?うごいてるのはアッチなの?うっそーーーーーーッ!! ![]() だが現実は受け入れるしかない。バンパイン離宮から対岸に渡るゴンドラ乗り場は2つあって、 手前ッカワにあるのは「廃線」らしい。で、もうちょっと先にあるのが営業中路線みたいだ。 タイ人の観光客たちは事情をわかってるようでみんな最初からそっちに乗ってる。 あああああ何てバカなんだオレわッ!1日待っても動かない廃線で30分も待ってたのかよ! 川を渡るゴンドラが2箇所あるという情報は全く目にしなかったから、もしかすると新しい方が 稼働したのはわりと最近のことなのかもしれない。 廃線であることも知らずバカみたいに30分待ってたバカであるワタス。しかし考えてみりゃ オレはすごく幸運だった。営業中路線が別にあることに偶然気づいたからね。ただボーッと 待ってたら時間だけムダにしたあげく対岸に渡れなかったトコだ。 ![]() バンパイン離宮に行こうと思ってる方はご注意いただきたい。駐車場に入って最初に目につく 乗り場は「廃ゴンドラ」です。何世紀待っても動きません。それを素通りして少し先に行くと やや大きめで新しめのゴンドラが別にあります。ガイドのいるツアーなら心配ないだろうけど、 オレみたいに一人で、初めて行く方がこのブログを読んでくれることを願う。 ![]() 新しい方のゴンドラはさかんに往復してるから乗ればすぐ動き出す。素朴すぎるロープウェイで のんびり川を渡るのは楽しい。しかしオレは廃線で30分待った自分のバカさ加減と、偶然にも “新路線”に気づいて対岸に渡れた自分の幸運との間で心が千々に乱れて、のんびり川渡りを 楽しむキモチの余裕ができるまでには少し時間が必要でした(笑)。 #
by tohoiwanya2
| 2025-09-22 21:46
| 2025.04 タイ旅行
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2025年 09月 19日
さて、バンパイン離宮。ここはすごく広い。クソ暑い中ぜーーんぶ歩いて回るのは大変で、 園内移動用のカートがある。だが有料。当然オレは歩いた(笑)。 ![]() 離宮とか宮殿とかいわれるだけあって、ここにはやたらにキレイな建物がいくつもある。 ただ、それらのパビリオンは基本的に今は「観賞用」で、中に入れるものは少ない。外から 観賞するだけならタタッと歩いてタタッと写真撮りゃいいや。オレがジックリ見たいトコは 別にあるんだから。 ![]() しかしさすがは観賞用ってだけあって、どのパビリオンも見た目はとっても美麗。 全体的に西洋風の意匠が取り入れられてて、これなんて完全にヨーロッパ風。 ちなみに、この建物はたしか中に入れたはずだ。 ![]() おーこれも欧風建築。この離宮に来る途中に溺死しちゃった例のスナンダ王妃の亭主、 今でもタイ国民から深く敬愛されてるチュラロンコン王=ラーマ5世は西洋文化や技術を 積極的に取り入れてタイの近代化を進めた人なんだよね。日本の明治維新の頃と状況は 似てたのだ。 ![]() ところどころに立ってる女神像みたいなのも完全に西洋風デザイン。ふーむ・・ ![]() もちろんタイ風の美麗パビリオンもある。池の中に建ってると美麗20%増しに見える。 ![]() こっちは中華風パビリオン。アジアン・テイストも忘れてないわけね。でも奥の方までは 入れなくて入口から中を覗くだけ。 ![]() こんなのもある。これってナニ風と言えばいいのか・・?灯台みたいな形してるね。 ![]() 面白かったのは植え込みの造形だ。これはゾウさんだからタイ風というべきか。 ![]() こっちは何だろう?左の小さいのはウサギっぽいが右は・・・ライオン?イヌ? ![]() てな感じでバンパイン宮殿の中は美麗パビリオンがワンサカ。写真撮影枚数も増える。 せっかく来たんだからセルフィー撮るか。この時はアユタヤでさんざん日に焼けた直後 だからやけに黒いアテクシ。 ![]() しかし上述のようにこれらの美麗パビリオンのうち中に入れるのは一部で基本は観賞用。 外から見てキレだなーと感心して、写真撮って終わり。そういう意味じゃさほど面白い 場所とはいえないけど、ガイドに連れられた欧米人団体客がいくつも来てた。タイだけど 見た目は立派な西洋風離宮ってところが欧米人観光客の興味を引くのかも。 まぁいわんやとしても美麗パビリオンは外から観賞するだけでいいの。 このバンパイン離宮で中に入ってジックリ見たいと思ってた場所は実は1か所だけで、 行くには川を渡って向こう岸に行かなきゃいけない。この「川渡り」もバンパインに来た お目当ての一つだったので、さっそく行ってみましょう。 #
by tohoiwanya2
| 2025-09-19 21:49
| 2025.04 タイ旅行
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2025年 09月 17日
さぁそれではアユタヤからバンパインに向かいましょう。 乗車時間はたった10分。でもタイ鉄道の旅は短くても旅気分がタップリなのだ。 まず切符購入。アユタヤから2駅だから安いとは予想してたけど、タッタの3バーツ! 1B=4円で計算すれば12円。何という安さ。バンコクからアユタヤまでが15バーツな わけだから距離の比率でいえばその程度になるわけだが、それにしても・・・。 ![]() 列車は9時ぴったりの予定。まだ時間がある。タイ鉄道の旅に付きものの、田舎駅で 列車を待つのんびりしたヒトトキ。この時間がキライじゃないんだよオレは。 ![]() タイの田舎駅には必ずいるイヌがアユタヤ駅にも。あー・・アユタヤ楽しかったなぁ。 でも今日の午後にはもうオレはバンコクにいるんだなぁ・・。 ![]() ![]() 列車到着が近づくと駅員が「はーい乗る人はあっちのホームに移動してー」と誘導する。 はいはい。いわんやも線路をわたって移動だ。 ![]() 移動したホームは屋根もなく、日陰ゼロ。ううう暑い。早く来てくれねぇか列車。 ![]() 少し遅延してようやく列車到着。特急や急行じゃないから冷房なんて当然ない。 けっこう乗る人多いから座れないかな・・ま、2駅だけだからいいんだけど。 ![]() 案の定、車内は空席なし。ま、いいや。ドアのトコに段差に座っちゃえ。どうせ2駅だし。 ![]() で、10分でバンパイン駅到着。日差しはすごく強く、降りる人はすごく少ない。 さてここからどうやってバンパイン離宮に行こうか・・。 ![]() 下の地図を見るとわかるようにバンパイン駅と離宮とは離れてて、歩くのは厳しい。 イザとなったらGrabバイク呼ぼうかと思ってたけど駅前にバイクタクシーのおっさんが いて、離宮まで40バーツ(だったと思う)っていうから乗った。例によってノーヘルだ。 ![]() ウチでパンツ買っていきな」と営業。やっぱりな。ここは王室の離宮ってだけあって ドレスコードがそれなりにあるんだ。 ![]() だーがー、こういう事態を見越してオレは昨日アユタヤでパンツを1枚買ってきている。 リュックから取り出してみせると売店のオジさんも「オー、OK、OK」と納得。その代わり 見学が済んだらオレがトゥクトゥクで駅まで送るから、必ずオレを呼べよ、とまた営業。 おかげで帰りの駅までの足も確保できる見通しがついてよかった。 ![]() ちなみに離宮の入場料は100バーツ。アユタヤ~バンパイン間の鉄道運賃の30倍以上。 短パンの上からカンボジアパンツはいて、ゴワゴワした下半身で(笑)、それでは さっそく入りましょうか、バンパイン離宮に。 #
by tohoiwanya2
| 2025-09-17 23:41
| 2025.04 タイ旅行
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